ロブロックス(Roblox)を親子の学びに|作ったゲームを家族に遊んでもらい説明を直す課題

「子どもが作ったロブロックスのゲームを、親はどう手伝えばいい?」「プログラミングが分からなくても、一緒に取り組める?」

ロブロックス(Roblox)で作ったゲームを家族に遊んでもらい、遊ぶ人の動きを見て説明を直す親子の課題を、分かりやすく解説します。親がコードを教えられなくても、「初めて遊ぶ人にはどう見えるか」を一緒に確かめる役なら今日から担えます。

作った本人には分かるゲームでも、家族に遊んでもらうと思わぬところで迷われるものです。その場面を見つけて説明を1つ変え、もう一度遊んでもらう。この課題では、そうして「観察する・伝える・直す」を1回ずつ体験します。

作品がまだない場合は、親子の学びガイドの最初の課題から始めましょう。大人も子どもも、制作の手順は学習ロードマップの順番で進められます。

この課題でできるようになること

目標は、遊ぶ人が迷った場所を1つ見つけ、説明を変えた理由を自分の言葉で話せるようになることです。

ロブロックスの教育者向けの公式資料では、ロブロックスを学びに使う方法として「ゲームを遊ぶこと」と「Roblox Studioで作ること」の2つを挙げています。また、ゲームを作ったり遊んだりする授業を行うのに、教える側にコードやゲーム制作の経験は必要ないと案内しています。この課題は、その「作る」と「遊ぶ」を家族の中で行き来するものです。

課題を終えたときに手元に残るのは、次の3つです。

  • 1回目に遊んでもらったときの行動メモ
  • 書き直したゲームの説明文
  • 書き直した後の結果と、次に試したいこと

始める前に準備すること

小さな作品と、確かめたいことを1つ選ぶ

スタートからゴールまで遊べる作品を用意します。難しい操作がたくさんある作品より、確かめたいことを1つに絞れる作品が向いています。

確かめることは「ゴールへ向かう方向が伝わるか」「ボタンを押す順番が分かるか」のように1つに絞り、決めたら今の作品を保存しておきましょう。保存のしかたはRoblox Studioの基本操作で画像付きで解説しています。

作る人・遊ぶ人・記録する人を決める

2人で取り組む場合は、作る人が記録も担当します。途中で役を交代しても構いません。

遊ぶ人には「ゲームを直すために、迷った場所を見せてほしい」と伝えます。遊び方を採点したり、失敗を責めたりする時間にはしません。本人が遊ぶ役を嫌がる場合は、親が作品を遊んで気付いたことを話すだけでも進められます。

同じパソコンで遊んでもらう

いちばん簡単なのは、作品を作ったパソコンのRoblox Studioで、家族に順番に遊んでもらう方法です。Studioの「テスト」(F5キー)を押すと、作品の中にアバターが出てきて、そのまま遊べます。この課題のためにゲームを公開する必要はありません。

別のパソコンやスマホから遊んでもらう方法は、公式の説明では2つあります。Robloxに送ったばかりのゲームは、作った本人と編集の権限がある人しか遊べません。

  • 公開する前に早期テスターとして招く:Studioの「ファイル」メニューの早期テスターの招待(英語の表示では File → Invite early testers)から、年の近い友達を最大10人まで招けます。招ける相手は作った人の年齢で決まります。作った人が18歳以上なら16歳以上、9〜12歳なら9〜15歳です。作った人が9歳未満のときは招けません。子どもが作った作品に親を招くときのように範囲の外の家族を招くなら、先に「信頼できる友達(trusted friends)」になります
  • 一般に公開する:公開には年齢確認と、作ってから2日以上たったアカウントが必要です。そのまま公開すると、遊べるのは年齢確認を済ませた16歳以上の人と「信頼できる友達」だけです。そのため、16歳未満の家族は別のアカウントでは入れないことがあります

公開の手順と遊べる人の範囲の決め方は、ゲームを公開する方法で解説しています。どの方法でも、家族どうしでパスワードを教え合う必要はありません。

チャットや課金など、家庭での利用のルールをまだ決めていない場合は、先に保護者ガイドを確かめておきます。

1回目:すぐに説明せず、動きを見る

同じ一文を読んでもらう

作品の中に説明文があれば、その文を読んでもらいます。まだなければ、紙やメモに書いた一文で十分です。画面に看板を作らなくても、この課題は始められます。

たとえば、次のような説明です。

足場を渡ってゴールを目指そう。

遊ぶ人が読み終えたら、テストを始めます。記録する人は先回りして答えを言わず、最初にどこへ向かったかと、どこで止まったかを見てください。助けを求められたら黙り続けずに手を貸し、何を説明したかを書いておきます。

感想と、見たことを分けて書く

「分かりにくそうだった」は、記録する人の感想です。「スタートで立ち止まり、どこへ行くのか質問した」は、実際に見たことです。先に見たことを書き、そのあとで理由の候補を考えます。

次の表を紙やメモに写して使います。

項目記入欄
確かめたいこと
読んでもらった説明
最初にした操作
迷った場所・質問
助けた内容
ゴールまで進めたか

記録に本名や学校名、年齢を書く必要はありません。「参加者A」のような呼び名で足ります。

2回目の前に、説明を1つ変える

見たことから、原因の候補を選ぶ

たとえば「ゴールの場所を聞かれた」なら、ゴールの見分け方が説明にないことが原因の候補になります。

  • 変える前:足場を渡ってゴールを目指そう。
  • 変えた後:正面の足場を渡って、星の看板があるゴールを目指そう。

作品に星の看板がない場合は、実際にある目印に置き換えてください。まだ作品にない目印を説明にだけ書くと、遊ぶ人がもっと迷ってしまいます。

今回は説明文だけを変えます。足場の間隔や移動の速さも同時に変えると、どの変更が結果を変えたのか分からなくなるからです。

AIには答えより、考えるための質問を頼む

ChatGPTやClaudeなどのAIに相談する場合は、使うサービスの対象年齢と保護者の同意の条件を、そのサービスの公式ページで確かめます。子どもが条件に合わないときは、保護者が自分のアカウントで使い、子どもの名前などの個人情報を入れずに相談します。もちろん、AIを使わず親子で考えても課題はやり遂げられます。

AIには、次のような指示文を送ります。[ ]の中を書き換えて使います。

Robloxで作ったゲームの説明を、親子で直しています。
完成した答えをすぐに出す前に、考えるための質問を1つしてください。

ゲームの目的:[何をするとクリアか]
今の説明:[実際の文]
作品にある目印:[実際にあるものだけ]
見た行動:[例:スタートでゴールの場所を質問された]
本人の感想:[あれば。見た行動とは分けて書く]

作品にない機能や目印を付け足さないでください。
質問への答えを受け取ったら、説明文だけを変える案を2つ出し、違いを説明してください。

答えを読んだら、作った本人がどちらの案を試すか決めます。選んだ理由を「AIが言ったから」で終わらせず、何を分かりやすくしたいのかを一文で話してもらいます。

2回目:同じ課題で試す

作品をスタートの状態に戻し、新しい説明を読んでもらいます。記録する項目は1回目と同じです。

同じ人に2回遊んでもらうと、1回目に遊んだことを覚えています。2回目にうまく進めても、説明を変えたことだけが理由とは言い切れません。初めて遊ぶ別の家族がいれば遊んでもらう方法もありますが、人数を集めることを宿題にはしません。

ここで残したいのは「何を変えたら、遊ぶ人の動きがどう変わったか」という記録です。

比べたノートで、次に変えることを選ぶ

1回目と2回目の結果を、次の表に並べて書きます。

版初めて/2回目迷った場所助けた内容ゴールまで進めたか次に確かめること
変える前
変えた後

結果を書くときは「2回目はクリアした」だけでなく、「同じ人が2回目に遊んだ」「途中で操作を説明した」ことも残しておきます。家族の数人の結果だけで、ほかの誰が遊んでも同じになるとは判断しません。

終わったら話す3つのこと

  1. 遊ぶ人を見て、初めて気付いたことは何か
  2. 何を変えたか。なぜその変更を選んだか
  3. 次は何を確かめたいか

うまく変わらなかった場合も、「説明のほかに原因がありそう」と分かれば、次の試し方を考えられます。作品を保存して、次に試すことを1つ書き残したら、今回の課題はおしまいです。

よくある質問

親がコードを読めなくても手伝える?

手伝えます。この課題で親が担うのは、遊ぶ人の動きを見ることと、説明文を比べることです。コードを直す必要が出てきたら、起きていることを記録して困りごと別ヘルプで探します。

別々のパソコンで、親子で同じ作品を作れる?

条件を満たせば作れます。複数の人が同じ作品を一緒に編集する「Team Create」という機能を使います。公式の説明では、ほかの人と一緒に作るには年齢確認が必要です。作品の持ち主も年齢確認を済ませておきます。年齢確認のあとに一緒に作れるのは、最初は年の近い人だけです。たとえば18歳以上の親と16歳未満の子どもは、そのままでは一緒に作れません。

親子で作るには、2人が「信頼できる友達(trusted friends)」になる方法と、保護者コントロールでほかの年齢の人との共同作業を許可する方法があります。許可は、子どものアカウントに連携した保護者のアカウントから行います。13歳未満の子どもが「信頼できる友達」の申請を送るときは、保護者の承認が必要です。保護者コントロールの設定のしかたはロブロックス(Roblox)のペアレンタルコントロールで解説しています。

この経験は、ゲームを公開したあとにも役立つ?

役立ちます。公開したゲームに人が来ないときも、初めて遊ぶ人が「どこで迷って、どこでやめたか」を見ることが、原因を探す手がかりになります。

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