「AIがあればロブロックスのゲームは作れる?」「AIの答えをそのまま使って大丈夫?」「どこまでAIに任せていいの?」
AIがあれば、プログラミング未経験でもロブロックス(Roblox)のゲーム作りを始められます。ただし、AIに任せる範囲と人が確かめる範囲を分けておかないと、動かないコードや古い情報で迷います。この記事では、AIが得意なことと苦手なこと、Roblox Studioに入っている公式のAI機能、AIの答えを確かめる方法を、誰にも分かるように解説します。
ロブロックス制作でAIが得意なこと
1. コードの下書き
「触ると色が変わるパーツ」「一定時間で消える足場」「ゴールに着いたらメッセージを出す」。こうした小さな仕掛けのコードは、日本語で頼めばAIが書きます。ロブロックスのコードは「Luau(ルアウ)」というプログラミング言語で書きますが、書くのはAIです。人が最初から書くより圧倒的に速く、未経験者にとって最大の助けです。
確認ポイント:AIが書いたコードは必ずStudioで動かして確かめる。エラーが出なくても、目的どおりに動いているとは限りません。動かないときに見るのは、Scriptを置いた場所、パーツやScriptの名前、出力(Output)の赤い文字の3つです。出力は、Studioの下にメッセージやエラーが出る欄です。AIには「期待した動き」「実際の動き」「Scriptの種類と置いた場所」「コードの全文」「出力に出ているメッセージ」の5つをまとめて伝えます。Studioの中のAIに頼んで、乗ると色が変わる板を動かすまでの流れは、ロブロックス(Roblox)スクリプトの作り方で画像付きで解説しています。
2. エラーの説明と修正案
Studioの出力に出る英語のエラー(例:attempt to index nil with 'Humanoid')は、初心者には暗号のようです。AIに貼ると「どの行で、何が無くて、どう直すか」を説明してくれます。ここでAIを使うと、学習速度が大きく変わります。
確認ポイント:修正後に本当に直ったか。同じエラーがまた出るなら、前提(どこに置いたか、何を選んでいるか)をAIに伝え直す。
3. 書いたコードの説明
AIが書いたコードについて「この行は何をしている?」と聞くと、1行ずつ説明してくれます。コードを読めるようになる近道です。Scriptを置く場所や名前の確かめ方は、スクリプトが動かないときの確認手順で画面の画像付きで解説しています。
確認ポイント:説明のとおりに動くか、Studioで動かして確かめる。
「ScriptとLocalScriptは何が違う?」「ReplicatedStorageは何に使う?」のような仕組みの質問にも、AIは答えてくれます。公式ドキュメントのURLをAIに渡して「この資料に沿って説明して」と頼むと、答えが資料からずれにくくなります。言葉の意味だけを知りたいときは、Roblox用語集でも調べられます。
4. 素材づくり
Roblox Studioには、文章や参考の画像から3Dモデルや素材(表面の質感)を作る公式機能があります。外部の画像生成AIで看板やアイコンを作ることもできます。
確認ポイント:他人の作品や商標に似すぎていないか。Robloxの規約(コミュニティ基準)に反しないか。

AIが苦手・危険なこと
最新の条件や数字
収益化のレート、年齢制限、公開要件、料金は変わります。AIの学習データは古いことがあり、自信たっぷりに古い数字を答えることがあります。AIに聞いた数字は、公式ページで原文を確認してください。
存在しない機能名
AIは、実在しない関数名やプロパティ名を「それらしく」書くことがあります。動かないときの原因の一つです。対処は単純で、動かなければエラーをAIに戻すこと、それでも直らなければ公式ドキュメントで実在を確かめることです。
サーバーとクライアントの混同
ロブロックスのコードには、ゲームの正しい状態を持っているRobloxのコンピューター(サーバー)で動くものと、遊ぶ人のパソコンやスマホ(クライアント)で動くものがあります。スクリプトは Script・LocalScript・ModuleScript の3種類です。LocalScriptは遊ぶ人の端末だけで動きます。Scriptは、置き場所とRunContext(どこで動かすかを決める設定)しだいで、サーバーでもクライアントでも動きます。AIはここを混同することがあります。「このコードはサーバーとクライアントのどちらで動く前提?置き場所とRunContextは?」と毎回聞く癖をつけると、多くのトラブルを避けられます。
「これで稼げる」という判断
ゲームが遊ばれるかどうかは、実際に公開して遊んでもらった反応で分かります。アイデアや直す方向は自分で決め、AIは作る道具として使うと、いちばん力を発揮します。
Roblox Studioに組み込まれた公式AI機能
Roblox公式ドキュメント「AI on Roblox」に載っている機能のうち、ゲーム作りでよく使う主なものです(2026年10月30日確認)。提供状況は変わることがあります。
| 機能 | できること |
|---|---|
| Assistant(アシスタント) | Studio内のチャット型AI。コードを書いて動かす、素材や3Dモデルを作る、操作をまねてテストする、など |
| Code Assist | スクリプトを書いている途中で、続きのコードを提案する |
| Mesh generation | 文章か参考の画像から、模様付きの3Dモデル(MeshPart)を作る |
| Material generator | 床・壁・地形のような広い面に敷き詰める素材の画像を作る |
| Texture generator | 選んだ3Dモデルの形に合わせた模様を、文章か画像から作る |
| Procedural models | 大きさなどの数字を変えられる3Dモデルを作る。直近24時間で50個まで |
| Avatar Auto-Setup | 3Dモデルを、動かせるアバターに自動で組み立てる |
| Studio MCP server | 外部のAIツールをStudioにつないで、Studioを操作させる |
| ゲームの中で使うAI | 文字の読み上げ、声を文字にする、NPC(ゲームの中の登場人物)の会話を作る |
Procedural modelsの上限は、決まった時刻に戻るものではありません。過去24時間に作った数で決まります(公式のAssistantのガイドの説明)。
Assistantでは、Anthropic・OpenAI・GoogleのAPIキー(自分のAIのアカウントを使うための鍵)を「…」→「Manage API Keys」で入れて、好きなAIに切りかえることもできます。最初は何も設定せず、そのまま使えば十分です。使い方はRoblox Assistantの使い方で解説しています。
「Studio MCP server」のMCPは、外部のAIとStudioをつなぐための決まりです。公式のかんたん接続は、Claude Code・Claude Desktop・Codex CLI・Cursor など、パソコンで動くMCP対応のツールが対象です。自分で考えて作業を続けるタイプのAIツールに興味がある人には大事な機能です。初心者は、まずAssistantと外部のチャットAIの組み合わせで十分です。つなぎ方はClaude Codeとは?料金・始め方とRoblox Studio連携で紹介しています。
このほかRobloxは、スマホのRobloxアプリの中で文章からゲームの土台を作る「Build」を2026年7月に発表しました。2026年10月8日時点で使えるのはニュージーランド・セルビア・シンガポールで、日本での提供時期は決まっていません。
AIの答えを確かめる3つの方法
- 動かす:コードはテスト再生で確かめる。動作が正しい証拠は「動いたこと」だけ
- 原文を見る:数字や条件は公式ページを開く。AIに「出典URLを示して」と頼み、そのURLを実際に開く
- 別の聞き方をする:同じ質問を言い換える、別のAIに聞く。答えがぶれる箇所は、公式で確認する必要がある箇所

AIで作ったものを公開するときの注意
- Robloxのコミュニティ基準は、AIで作ったかどうかに関係なく当てはまる。AIで作った内容でも、ゲームの中身の責任は作った人にある
- 他人の作品・キャラクター・ロゴに似た素材は使わない
- 公開する前に、自分以外の人にも遊んでもらい、思ったとおりに動くかを確かめる
- 自分の作品をRobloxのAIの学習に使わせるかどうかは、Creator Hub(作ったゲームを管理するRobloxの制作者向けページ)のデータ共有の設定で決められる
- 遊ぶ人がゲームの中で生成AIと話せたり、AIに何かを作らせたりできる場合は、公開のときに答える年齢区分の質問票でそのことを答える。画面には、相手がAIだという表示を出し続ける。時間の制限なく話し続けられるものや、前の会話を覚えているものは18歳以上向け(Restricted)になる(公式の生成AIを使うゲームの説明)
どの場面でどのAIを使うかは、ChatGPT・Claude・Roblox Assistantの役割と使い分けで整理しています。
よくある質問
無料のAIだけでもゲームは作れる?
作れます。Roblox Studioは無料で、Studioの中のAssistantもRobloxのアカウントがあれば使えます。ChatGPTやClaudeの無料プランでも、小さな仕掛けを作るところまでなら十分です。有料プランを考えるのは、毎日使って無料の上限に何度も当たるようになってからで間に合います。かかる費用の目安はRoblox制作に必要なパソコン、ソフト、費用にまとめています。
AIが書いたスクリプトをそのまま公開してもいい?
動かして確かめてからにします。テスト再生で思ったとおりに動くか、出力にエラーが出ていないか、複数の人が遊んでもおかしくならないかを確かめてから公開します。中身を全部理解できていなくても、公開したゲームの責任は公開した人にあります。
次に知りたいことを選ぶ
- AIでゲームを作ってみたい → ロブロックス(Roblox)のゲームの作り方|初心者・プログラミング未経験でもAIで作れる?
- 子どもの利用が心配 → 保護者向けガイド:課金・チャット・利用時間の設定
- 稼ぐ仕組みを知りたい → ロブロックス(Roblox)で稼ぐ方法|本当に稼げるのか?